鍼の折鍼事故発生で患者が整形外科に。。
なんか最近、ツイッターで見たのだけど鍼の折鍼事故があったらしい。
整形外科にその患者が来られたようで整形外科の医師が怒りのツイート。
本日の診察での激おこ案件#鍼灸院での事故
大腿部に打った鍼が折れて遺残
本人に『鍼を持たせて』受診
紹介状やメモ、事前連絡なにもなし東洋医学とは上手に共存(保険適応かは別)すればいいと思うけど、起こした事故の責任を放棄するようなら資格制度を見直してほしい。#拡散希望#RT希望
— 🇯🇵🦑ぷりん閣下🍮🇯🇵(nobu.i) (@nobuchin141) May 7, 2020
「#鍼灸院での事故」って書いてるけど、整骨院(鍼灸整骨院)ではないの?って思っちゃうけど、
そこは置いておきます。
鍼が体内で切断されて体内に残ってしまう、折鍼事故(せっしんじこ)について
折鍼(せっしん)とは、鍼が折れ曲がるでなく、分裂というか切断されてしまう事故。
↑
図で言うと、左が普通の鍼だとして、右が折鍼(せっしん)した状態。
鍼灸師なりたての頃は折鍼という存在がすごい怖かった。
でも、実際の鍼ってステンレス鍼でも銀鍼でも、(金鍼は使ったことない)
自分で折って切断しようとしてもどうあがいてもできる感じがしない。
しかしならが、物質なので万が一にでも起こりえる事故である。
鍼が体内で折れて切れて取り残されてしまうと、医師の手術でも取り出すのはかなり難しい。ほぼ取れない的な。
と鍼灸学校の先生に鍼灸学生の時に聞かされていたからだ。
筋肉内の遺残物って小さいほど摘出は難しく、なかなか見つからないと二時間かけても三時間かけても見つからず後日やり直すこともあり得ます。
また下腿(膝下)なら駆血して手術できますが、今回は駆血できない大腿部近位なので丁寧に止血しながら検索しないと血だらけで探すことすらできないです。— 🇯🇵🦑ぷりん閣下🍮🇯🇵(nobu.i) (@nobuchin141) May 7, 2020
実際、やはり難しい様子。
鍼灸師は、是非、上位のツイート元やそれに対するコメントも見たほうが良い。
私は、今まで折鍼(せっしん)事故を起こしたことはないし周りでも聞いたことがない。
今回何でそのようなことが起こったのでしょうか?
ここからはあくまでも推測の域を出ませんが。
【告発】ディスポ鍼を滅菌して複数回利用してる業者がいる。しかもけっこういる?
・ディスポ鍼をオートクレーブ(滅菌機)で滅菌して複数回利用してる業者がいる。
この一言に尽きるかも。
信じがたい人もいるかもしれないけど、
ドキッッッ!!!とした業者の方も結構いるかもしれない。。
すべての鍼灸整骨院とは言わないけど、整骨院関係は結構その手の話を昔はよく聞いた気がする。
鍼灸学生の時に整骨院にアルバイトに言っていた同級生から、複数回は滅菌して利用してて驚いたみたいな。話聞いたこともある人もいるんではないだろか。
整骨院を目の敵にしてる鍼灸師もぼちぼちいるかもだけど、
これは整骨院に限った事でなく、
昔、クリニック関係で鍼灸師の求人が出ていて面接に行ったことがあるのですが、
そこでも、ディスポ鍼を複数回滅菌して利用してるってところがありました。(知人などから聞いた感じ病院系列でもぼちぼちあるっぽい。)
その滅菌回数も1~2回とかでなく、めちゃくちゃな回数。。(50回?100回?)だったと記憶してます。
何でディスポ鍼をオートクレーブ(滅菌機)で再利用してしまうのか?
何で、クリニックや整骨院(鍼灸整骨院)を上記であげたかって、鍼がメインでなくサービスでやってるようなところは、
そういう事に陥りやすいようなのだ。
場所によっては、客(患者)寄せのために利益を考えずにタダ同然でやってたりする。
なおかつ、置鍼(ちしん)やパルスを使った電気針がメインの施術となるため、多くの鍼を使う。
だから結構、鍼代の材料代がかかってしまう。
だから、ディスポ鍼を何回か使っちゃおう。。ってなるわけだ。(もちろん良くない)
※場所によるので、鍼灸を取り入れてるすべてのクリニックや整骨院(鍼灸整骨院)がそうというわけでは全くない。
【PDF】滅菌機による鍼の劣化の検証実験
ディスポ鍼・銀鍼での滅菌の耐性についての研究資料みたいなのを大昔見たことがある。
50回だったか100回だったか?ある程度の滅菌回数を超えてくると、
折鍼しやすくなる。とかだったと思う。
※あいまいな記憶なので、ネットにあるかわからないけど研究資料探してみてください。
グーグル検索で「鍼 滅菌 回数」とかの検索結果で出てきました。
例えばこんなのかな。
↓
~~~~~~
オートクレーブ法によるハリの損傷について(第2報)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1955/30/2/30_2_105/_pdf
(以下上記PDF「オートクレーブ法によるハリの損傷について(第2報)」より引用)
検査結果>3. 曲 げ 結果
ス テ ン レス鍼 は0回 時235.5回 で 切 され, 100
回 時 で は, 114回 で切 され て い る。 同 に 金針
で は0回 時73.5回, 100回 時 では29.9回。 銀針 で
は0回 時97回, 100回 時 で は9.0回。 硬 銀 で は0回
時203回, 100回 時79.8回。 中 国 針 で は0回 時66.5
回, 100回 時97回 と中 国鍼 を のぞ き全 体 的 に 切
る。 特 に 銀 鍼 に お い て は, 約1/10に まで 減 少 して
まで の 回 が 減 少 して い い た考察>
曲げ か ら, 各種 の鍼 は全体的に切 までの
回 が減少 してい る。 これは, 高圧, 高熱を反覆
す ることに よ り,“焼 きなま し”の 態にな った
と考え られ る。 この中で特に銀鍼に減少が見 られ
た ことよ り, 銀鍼 の滅菌方法 と して, オ ー トク レ
ーブ法は不適 では ないか と考 えられ る。結語>
高 蒸 滅菌法 (オ ー トク レーブ法) に よる滅
菌回 が100回 (2500分) で の鍼 の損傷につい て
み た ところ次 の事項がわか った。
1. 曲げ において銀鍼 が, 切 までの回
は最 も少なか った。
2. 穿刺 では中国鍼 の穿刺能力低下がつ よ
くみ られ る。
3. 硬度 では, 全体的に, 50回 滅菌時 より
100回 滅菌時の方が, 硬度の低下がみ られた。
(引用以上)
特に上記引用元を注目。
滅菌回数が多いほどに、曲げ検査の時に折れやすいってことだ。
この実験ではとくに銀鍼が折れやすくなっていたとなってますね。
~~~~~~
たぶん、折鍼事故ってこれやろって。。
鍼灸院は、そんなのバレたら一発で患者来なくなっちゃうから、いないだろうっていいたいけど。
実際どうなんだろうね~??
現代は、鍼灸の鍼ってディスポ鍼がほとんどのシェアを占めていると思うんだけど、
昔聞いたことあるのは、患者専用の銀鍼とかで、飲み屋のボトルキープとかみたいにして、
滅菌して鍼を何回か使っている鍼灸院がある。って聞いたことある。
そういうところも注意かも。
時代錯誤というか、現代ではしないほうが良い気がします。
わざわざ関節に深刺してそのまま動かさせる鍼灸師もいる・・・
あと本と変わった鍼灸施術をする方もいて、鍼を肩関節などに深刺しておいて、
「はい、腕を回してくださーい」ってグリングリン腕を回させる鍼灸師もいると。
そこそこベテランの鍼灸師のようだったんだけど、
私は、そんな技能ないので「やばいやろそれ・・・」って思ってしまう。
鍼を打ってる途中に意図的に出なく動く分にはしょうがないけど、
わざわざ動かさせるのってどうなん?と。。
私の修行先の師匠もあんなのはしたらいかんと言ってたけど。
個人的には、
折鍼事故とはまた別だけど、首とかに得意気になって深刺する人もけっこう怖い。
まとめ
個人的な推測の域を越えませんが、
鍼灸の鍼による折鍼事故(せっしんじこ)はおそらく、ディスポ鍼の複数回滅菌してたところでは?
これを機に、私の所もやってるっていう業者がいたら、ディスポ鍼を複数回、滅菌して使用するのを辞めましょう。
これから、鍼灸院開業する人らなんかも経費減らせるし、前の仕事場でもどこでもしてるって言ってたからヘーキヘーキとはいきません。
ディスポ鍼を滅菌して複数回使用するのは絶対やめよう。
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